清水港の秋の富士山

 清水港の遊覧船から、富士山を仰ぎ見ながら撮った写真(注)。真っ青な秋の空に富士山が悠然と浮かんで、真横にたなびく雲が、雪を頂いた富士山の高さを強調している。

 そういえば、「万葉集」の山部赤人の和歌があった。その田子の浦は、ここから近い。




 

    田子の浦 ゆうちいでて見れば 真白にぞ

    不尽の高嶺に 雪は降りける





(2002年11月10日記)



(注)撮影は、家内。



















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(2002.11.10)
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全国 錦鯉展


 とある日曜日、風の強い寒い日だった。東京ドーム・ホテルに寄ったその帰りにふと見ると、第33回全国錦鯉展をやっていたのである。ずらりと並べられた何十もある丸くて青いプールをひとつひとつ覗いていくと、いやまあ、さすがに、ほれぼれとする立派な鯉ばかりである。圧倒的に紅白が多いが、大正三色と昭和三色も結構いた。しかし写りものという黒白の鯉、それに私の好きなプラチナの光りものは、ごくわずかだった。

 紅白の大きいものは、1メートルは優に超え、胴回りは大人の太ももくらい。それが何匹かそろってゆらゆらと、直径3メートルほどの小さなプール中をゆったり泳ぎまわる様は、誠に壮観である。

 会長賞と書かれている紅白の鯉は、ほかの鯉と、どこが違うのかと観察した。まず、泳ぎ方に元気がある。方向転換の仕方など、さっさっとやって切れ味がよい。それから、何といっても赤と白の模様の具合と、その境界がはっきりしている。特に、顔のあたりが「きりり」としている。やっぱり、これが一位だろうなと、納得した次第である。










(2002年11月9日記)




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紫 式 部


 低木に、可憐な紫色の実がいくつも生っている。「ムラサキシキブ(紫式部)」という、みやびた名が付けられている木だが、実は本物の紫式部 (学名:Callicarpa japonica)は、もう少し実の付き方がまばらで素朴な感じである。これは、近くの家の庭に咲いていたもので、どうやら「コムラサキ(小紫)」別名「コシキブ(小式部)」(学名:Callicarpa dichotoma)というそうである。見れば見るほど、可憐で、ほのぼのとした味わいがある。

 たまたま家内が花屋さんからこれを買ってきた。それを見ると、葉などはなくて、茶色の細長い木から直接、とても細い糸のようなものがたくさん出ていて、その先に実が、こぼれんばかりに一杯生っていた。





(2002年11月1日記)




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