入谷の朝顔まつり
2001.07.07 Saturday | by 悠々人生
7月7日の七夕の日、自宅から言問通りを20分ほどかけてトコトコ歩き、入谷の朝顔市に出かけた。夏の暑い日で汗だくになってしまった。ここ眞源寺には、鬼子母神が祀られていて毎年この頃になると、朝顔の鉢が道いっぱいに売られるお祭りがある。
鬼子母神とは、インドの女神のひとつで、子供をとらえては食べてしまうという性質凶暴であった。そこでお釈迦さまは、その鬼子母神の末子を隠してしまい、子を失う悲しみを実感させて改心させたとのことで、それ以来、安産子育ての神となったといわれている。
それはともかく、明治になってこの近くは田圃となり、朝顔や蓮の栽培に適していたことから、植木屋が持ち寄って朝顔を売り始めたのがはじまりということである。大正時代に市街化が進んで一時とだえたが、戦後再びはじまって、今日に至っている。
今年もあいかわらずたいそうな人出で、ごった返している。
ちょうどお昼に行ったものだから、朝顔のほとんどは萎れてしまっていて、ちゃんとした花を咲かせているのは、ほんの一握りという有様である。それでも、皆はどんどん買っていく。確か数年前は、一鉢3500円という値段が付いていたが、今年は、2000円といっていた。ここにもデフレの波が押し寄せて来ている。眞源寺に入り、縁起物を売っていた和服のお嬢さんの手つきに思わず見とれ、一枚撮らせていただいた。
(2001年7月7日記)