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徒然286.ある日見たら片目が真っ赤

点眼薬


 ある日の夕方、左眼のまぶたの裏に、何やらゴロゴロとした異物感がある。あれ、おかしいなと思いつつ鏡を見たら、真ん中の虹彩部分は普段のとおりだが、白眼(結膜)部分の両端に少し血管が浮き出て見える。別に痛くはないが、まぶたを開け閉めしてもゴロゴロ感は変わらない。ゴミでも入ったかと思った。それなら、涙で自然に出てくるだろう。それなら気にしても仕方がない。

 それから予定通り、夜の室内練習場でテニスをしてお風呂で汗を流し、家に帰って午後10時頃にまた、ふと眼を見たら、あらら、これは大変なことになっている。左眼が真っ赤ではないか。こんなことは初めてだ。少し痛くなってきて、眼を開けていられなくなった。でも、こんな時間では医者にかかることもできない。救急の夜間診療をお願いするほどでもないから、やむを得ない。今晩は寝ることにして、明日の朝、眼科に行くとしよう。そう思って布団に入った。それにしても、なぜこうなったのかとつらつら思って、考えついたのが、その前々日の出来事だ。

 その日は、晴天だったが、風の強い日だった。お昼に食事に出て、蕎麦を食べた。ところがまだ時間があったので、その辺を一周することにした。オフィスの周りを40分近く歩いたのだが、道路のアスファルト上に落ちた枯葉がバラバラになって、時折り風で巻き上がる。それが、眼に入りそうになって、眼を閉じたことがしばしばあったが、それかもしれない。

 翌朝、目ヤニがあって左眼が直ぐには開けられなくてまごついたが、恐る恐る眼を開くと、視野が普通でホッとした。近所の眼科医院に行って看護師に症状を伝えたら、それは、『はやり目』つまりアデノ・ウイルス性の結膜炎かもしれませんから、万一それだと人に移りやすいので、こちらへ来てください。」と、他の患者から隔離されてしまった。これは大事(おおごと)だ。もう、何ということだ。

 診察室に入って女医さんに診てもらった。まず、下まぶたを見て「アデノ・ウイルスならここにイボイボが出来るのですが、あなたの場合はそれがないので、普通の細菌によって引き起こされる結膜炎です。念のため、角膜を見ましょう。」といって診てもらったところ、眼を気にされてこすったせいか、少し傷ついていますね。これを修復するお薬もだしましょう。」ということで、次の2種類の点眼薬を処方された。

 第1は、クラビット点眼液 1.5%で、「細菌のDNA複製を阻害し、増殖を阻害することにより、抗菌作用を示す」とのこと。第2は、ヒアレイン点眼液 0.1%で、「ドライアイやコンタクトレンズに伴う眼の表面の傷を治す」という。私は点眼薬なるものを使ったことがなかったので知らなかったが、点眼するときには先端を眉毛に触れさせてはいけないそうだ。そこから細菌が入るからだという。

 この二つを点眼していたら、もう翌日の夜には赤い部分がごく薄くなり、更に一晩過ぎたらすっかり良くなったから、驚いた。その後、数日間ほど点眼を続けていて、何ともないので、止めることにした。病状が出るのは急だったが、治るのもあっという間で、晩秋の珍事だった。




(2015年12月15日記)


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