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徒然285.エコノミー症候群

フルーツ氷.JPG


 最近、私の友人で、ちょっとした企業の社長さんをしている人が、10日間ほど入院してしまった。普段からスポーツマンで、病気などするような人ではないと思っていたので、意外な気がした。原因を聞いてみると、これまた、びっくりしたのである。

 我々の年代になると、歩くことが健康を保つポイントで、太り過ぎや糖尿病予防になる。彼は、毎朝、1時間ほど歩いて7,000歩ほど稼ぎ、その後の歩きを入れれば1日に1万歩を達成していた。これは標準的な目標で、私も毎日1万歩を目指しているのだけれど、残念ながら、ほとんどの日が、7〜8,000歩にとどまり、1万歩は月に数回しかないという体たらくだ。それに比べれば、彼は目標はクリアしている。

 だから、彼は健康を保っているはずなのだけど、最近どういうわけか、息が切れるようになったそうだ。たとえば、ゴルフに行って、ボールを打つ。そのボールが丘の上に行ってしまったら、それを追いかけて、坂を駆け上がる。そのとき、頂上に着いた途端に、息も絶え絶えになる。それだけでなく、オフィスで社長室から出て、2階上の会議室に階段を駆け上がって着いた途端、息が上がって一瞬発言ができなくなるそうだ。

 これはさすがにおかしい。心臓病ではないかと思って、その道の専門医に診てもらったそうだ。ところが、心臓には全く問題がない。太鼓判を押されてしまった。すると、循環器系かもしれないということになり、CTで肺を調べたところ、あった、あった。肺につながる血管が90%も閉塞していたそうだ。あともう少しで、肺塞栓となって危ないところだったらしい。その原因については、お医者さんが「もしかすると、あれかもしれない。」といって、両脚の血管を調べたところ、静脈に血栓ができていたという。つまり、エコノミー症候群だったのである。

 それで、お医者さんから、何か思い当たることはないかと聞かれ、「朝は1時間も歩いているから運動不足ということはないはずだし・・・でも、昼間は社長室にいるから動いていないといえばそうかもしれない。」というと、「どれくらい?」と聞かれ、「8時間くらいですかね。」答えた。すると、「それそれ、それが原因です。」と言われたそうだ。つまり、1日8時間、社長室で動かないでいたから、エコノミー症候群になってしまったというわけである。社長室でなるとは、なんとまあ、皮肉なことか。

 このままでは危ないというので、直ちに入院させられたそうな。切迫しているから、本来なら静脈フィルターで血栓が飛び散らないようにするところだけれど、血管の形がうまく合わないということでそれは断念し、代わりに血栓を溶かす薬を入れて、自然に溶解するのを待つことにしたそうだ。10日間の退院直後にまた調べたところ、90%の閉塞が40%に改善していたとのこと。思わね入院騒ぎだったが、それにしても、大事に至らなくて良かった。



(注) 最近、連日35度の猛暑日が続く中、家の近くのレストランまで歩いて行き、メニューを見たら、ふと「フルーツ氷」なるデザートが目にとまった。それが表紙の写真であるが、実はこれ、桃の味で、見た目も美味しそうなのだけれど、実際には、見た目どころか想像していたよりも、はるかに美味しかった。
(ちなみに、本文とは、何の関係もない。)





(2015年7月29日記)


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