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徒然255.スリランカとインド

スリランカ・フェスティバル「シーギリア」


 スリランカ・フェスティバル(写真)

 インド・フェスティバル(上)(写真)

 インド・フェスティバル(下)(写真)


 東京の代々木公園で、9月8日の週末にスリランカ・フェスティバルが開かれたかと思うと、22日にはインド・フェスティバルがあった。その間の15日にはベトナム・フェスティバルが開催された。それらに加えて9日は、東京ミッドタウンでインドネシア・フェスティバルが行われた。まさに、フェスティバルばやりである。このうち、ベトナムは去年のような素敵なファッション・ショーが開かれない様子だったので、今年はスキップして、そのほかの国のフェスティバルの様子を見物に行った。我ながら、物好きな上に、土日は暇を持て余していると思われても、仕方がない。まあそれというのも昔々、私は東南アジアで3年間暮らしたので、この手の踊りが懐かしいという気持ちも、実はあるのである。



スリランカ・フェスティバル


 まずは、スリランカ・フェスティバルであるが、熱帯の森林の中にぽっかりと浮かぶような岩山の写真に惹かれた。これは、イベント広場の舞台の背景にも使われている。これは「シーギリア」(Sigiria)というスリランカにある世界遺産のひとつ、古代都市シーギリア・ロックだそうだ。カーシャパ王によって、5世紀に標高200メートルの岩山に造られた宮殿要塞である。その入り口は巨大なライオンの両足で、その間を通って喉元から入るような造りとなっている。それだけでなく、岩山の中腹には美女のフレスコ画が描かれているのが有名だそうな。ううむ、いつか、行ってみたいものである。



スリランカ・フェスティバル


 そのような異次元の風景に目を奪われている中、チャンナウプリ舞踊団によるスリランカの伝統的な踊りが披露されていった。昔同じように見物させていただいたときには、中年の男の人が数人、まるで独楽のようにぐるぐる回る激しい踊りに驚いたものであるが、今回は女性主体のいかにも南アジアの農村の踊りという風情であった。



インドネシア・フェスティバル伝統的な踊り


 インドネシア・フェスティバルであるが、今回は代々木公園では開かれず、代わりに東京ミッドタウンでの変則的な開催となった。東京ミッドタウン前のみどりの広場に置いてあるあのカタツムリのような金属製のオブジェの前に、急ごしらえの舞台がしつらえられて行われた。私がたまたま行ったときには、伝統的な踊りが終わりかけていて、男2人、女1人の3人組によるラッパーの舞台となった。私などが聞くと、どう見ても話し言葉にしか聞こえない。いったいこれが歌かと言いたいところだが、何かの台詞をリズミカルにしゃべることで、音楽として成立しているらしい。よくわからない世界である。ただ、若者には人気のようで、舞台の前に何人もが押しかけ、手を突き出して興奮している。このあたりは、日本もイスラム圏の国も、変わりはない。



インドネシア・フェスティバルの3人組によるラッパー


 インド・フェスティバルでの踊りは、これまでのものとは全く様子が違って、日本人の踊り手によるインド風の踊りばかりを見た。つまり、出てくるグループが皆、日本人ばかりだったからである。中には踊った後、マイクを握って「私たちは、名古屋から来たインド舞踊のグループで、○○といいます」などと息を切らせながら話していた先生格の方がおられたが、まあ、この方を含めて出演された方たちは、インド舞踊が好きで好きでたまらないらしい。だから、こんなにたくさんのグループや踊り手が次から次へと引きも切らずに踊り出すというわけである。グループで踊る場合は、もちろん中核となる先生を囲み一般人の生徒さんたちがその回りを固めて一糸乱れずに踊るという形となる。出演された皆さんはもちろん一生懸命やっておられるけれども、全体を見ると、申し訳ないが、やはり素人の隠し芸程度となってしまうのは、これは致し方ないところか・・・でも、ボリウッド・ダンスとチア・リーディングが合わさったような踊りは、元気いっぱいで文句なしに面白かった。



インド・フェスティバル



インド・フェスティバル



インド・フェスティバル


 そういう踊りを何グループか見た後で、舞台に出てこられた、とある一人の踊り手さんは、これはプロフェッショナルだとすぐにわかった。身のこなしは無論のこと、手つき、足つき、特に眼の表情が素晴らしく、優雅で繊細、かつ大胆な一分の隙もない踊りである。いやまあ、凄かった。これを一緒に見ていた家内も、「あれはお化粧するときのあの手つきね」と言うくらいに、ひとつひとつの動作が我々観客に伝わった。日本人でも、外国の踊りを習ってこういうレベルに達した人がいるとは思わなかった。フラメンコの小松原庸子さんを思い出した次第である。こういうプロには、またどこかでお会いしたいものだ。



インド・フェスティバル



インド・フェスティバル




(2012年 9月24日記)


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