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徒然251.国際鉄道模型コンベンション

関東学院六浦中学校・高等学校鉄道研究会



 国際鉄道模型コンベンション(写 真)


 東京ビックサイトで、第14回となる国際鉄道模型コンベンションが開かれている。私の孫は、まだ小さいながら、鉄道ファンなので、何か参考になることがないかと思い。家内と二人で出かけて行った。ところが、行ってびっくり、これは子供向けどころか、大人の、しかもかなりのコア中のコアからなるマニア向けの展示会だった。この展示会を見ての感想だが、ひと言でいうと、鉄道ファンといっても、実に様々な人たちがいることがよくわかった。たとえば、東武鉄道を模して、アナウンスと運行全般を楽しむグループがいる。始発前の点呼までやり、列車が遅れればその旨をアナウンスするなど、本物さながらである。これなら、東武鉄道に就職しても、その地のままでやれそうだ。まあ、これは写真に撮れないのが残念というところ。

NGP


NGP


 そうかと思うと、ジオラマに凝るグループがいる。NGP(Narrow Gage Party)は、開拓時代のアメリカのような情景をそっくりそのまま持ってきている。郊外にも森林、川、牧場があるし、街中には劇場、駅、酒場まである。作業場では、溶接の仕事をしていて、その光がときどき青く光ったりするのは、もう・・・凝り過ぎだ。駅舎では、着飾った家族連れの人形がいる。そこから離れたところでは、猫が屋根に乗っているバラックのそばで、インディアンの夫婦がたき火を囲んでいる。平原にはバイソンがいたりする。そういう長細い楕円形の鉄路を、煙突が太い蒸気機関車がシュッシュッポッポという軽快な音を立てながらゆっくりと走り抜ける。貨車はいろいろなものがあるし、最後尾の車掌車には、リオ・グランデとそれらしく書いてあり、しかも車体の汚れなども本物そっくりにしてあって、とっても感心した。これは、本当に面白い世界である。私はこのジオラマが一番気に入った。

NGP


関東学院六浦中学校・高等学校鉄道研究会


 これはアメリカのジオラマであるが、もちろん日本の情景を描いたものもある。ひとつは、関東学院六浦中学校・高等学校鉄道研究会のもので、藤沢から江ノ島にかけての街並みが本物そっくりに再現されていて、しかもその中をあのかわいい江ノ電がチョコマカと走っているではないか。お寺さんも、お墓も、街並みも、駅舎も、それに鎌倉大仏までそっくりだ。いやはや、こんなものが作られているのかと思うと、この鉄道研究会はレベルが高い。素晴らしいと思う、家内は、これが一番好きだそうだ。そうだろうな。ひとつだけ言わせてもらうと、江ノ電のチンチンとか、ガタンゴトンなどという効果音が入っていると、満点なのだけれど・・・という気がした。

soundtrackage


 鉄道の音といえば、soundtrackageという展示があった。ふと見ると、新幹線やら貨物列車や電車が単に走り回っているだけなのだけれど、違和感が全くないのは、その走行音が本物そっくりだからなのだろう。そっくりといっても、普通の録音ではたとえば音が突然聞こえてきて、またブツッと急に聞こえなくなるけれども、これはそうではなくて、近づいてくると次第に音が大きくなり、去ると自然に小さくなる。ドップラー効果が組み込まれている。だから、本物そっくりに見え、かつ聞こえるのだ。これは、iPadで制御できるというから、最新型のシステムなのだろう。

早稲田大学理工学部職員OB鉄道模型同好会


 また、早稲田大学理工学部 職員OB鉄道模型同好会の展示もあった。これは、日本の主要な電車の編製を作って、外周をどんどん走らせるという趣向である。その周りに座っていると、アナウンスがあって、そういう列車が走ってくる。昔の寝台特急「日本海」のような青い色と形をした寝台列車、田舎に帰るのによく使った特急列車など、今はもう見ることもかなわないが、私には懐かしい電車が数多くあり、とても懐かしい気がした。ちなみに、これらは結構早い速度で運転されているので、写真をとろうとすると焦点を合わせづらい上に、速度が出ているからシャッター速度を上げないとブレてしまい、写真にならなくなる。ということで、なかなか撮りにくいものだった。

鉄ちゃん倶楽部


 鉄ちゃん倶楽部の展示も、なかなか凝っていた。水上温泉地区とか、それぞれの作者のイメージした地区のジオラマが、本物以上に本物そっくりに作ってあり、一種の芸術の域に達している。IHTモジュール倶楽部も、これは各人が作ったジオラマのモジュールを持ち寄って、無理してくっつけたようなところがあり、統一感のないところが欠点だけれども、しかしそれぞれのモジュールが持つ面白さがその欠点を補って余りあると思う。

Tavata


 Tavata Narrow Gauge Railwayと、レイアウトしわざ人の展示は、西部開拓時代のアメリカの山中や原野をひた走る蒸気機関車の貨物列車がテーマで、私はとても良いと思う。そういうことで、ああ面白い、これは楽しいと思いながら、半日をこの展示会に費やしてしまった。家内は、目が回ったというが、小さな模型電車がぐるぐる走り回るのを見過ぎたせいだろう。もう、笑い話だ。それにしても、大人も学生も子供の区別なく、純粋に趣味を楽しんでいるこの鉄道模型の世界は本当に奥深い。それを垣間見て、微笑ましくも、心豊かになる気がした。

レイアウトしわざ人





(2012年 8月19日記)


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