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徒然250.羽衣ねぶた祭り

羽衣ねぶた



 羽衣ねぶた祭り(写 真)


 今日の気分はまだ夏休みの続きのようなもので、また東京のどこかで、全国各地のお祭り版をやっていないかとインターネットを見ていた。すると、先週の多摩おわら風の盆に引き続いて、今度は東立川商店街で、青森ねぶた祭りをするというのである。いやもう、東京というのは、非常に奥が深い。東京在住のかなりの人は、全国各地から上京してきているから、この調子でいくとほとんどの祭りが揃いそうだ。では、どんなものかと思って、出かけていった。JR立川駅から、南武線に乗って一つ目の西国立という駅で降り、羽衣橋というのを目指して行くと、5分で着いた。まあ、これは普通の商店街である。

羽衣ねぶた


 着いた時は午後5時でまだ日が高かった。その中を商店街の中ほどを目指してブラブラと歩いていった。午後6時から、地元の小学生たちのよさこい踊りなどが始まり、お祭りのムードが高まる。人通りも多くなってきた。背中に大きな武者絵を描いている人、編笠を被って揃いの浴衣を来た人たちが目立つようになり、商店街の奥の方へと、どんどん集まっているようだ。中には、編笠に赤や黄色の派手な造花を付け、白い浴衣に赤いたすきをしたハネトのような格好をした人も往来するようになった。ああ、やはりこれは青森ねぶた風である。そういえば昔、新幹線開通前に、青森ねぶたの里という施設を訪ねたことを思い出した。参加型展示ということで、ねぶたを皆で引かせてもらったのが、良き思い出だ。

「黒石よされ」の一行


 それからしばらくして、「地元の山車が出ます」というアナウンスがあり、ひょっとこの面を被った二人の男の子が乗った山車が目の前を通り過ぎた。この男の子たち、なかなかうまいもので感心した。そのとき後ろの方で「黒石よされ」(日本三大流し踊り)というパンフレットを配っている女の人がいた。その人に聞くと、黒石よされの流し踊りと廻り踊り、それに黒石ねぶたをするのだという。特に廻り踊りは激しいよ。私も結婚して主人の実家へ行って初めてこの踊りを見たときに、びっくりしたくらいだから」という。それで興味をそそられて、どんなものかと思っていた。確かに、眼の前を通り過ぎた一行の流し踊りは比較的ゆっくりしたリズムとテンポだったが、10数人が輪になって踊る廻り踊りは、いやもう、爆発的なエネルギーの塊のような踊りだった。なるほどと納得した。

羽衣ねぶた地元の山車


 その「黒石よされ」の一行が通り過ぎたあと、ねぶたがひとつひとつ道路に並ぶようになった。これも私の眼の前をゆっくりと通り過ぎる。辺りが次第に暗くなって午後6時40分過ぎになり、誰かが「一斉に点灯」と叫ぶ。するとそれを合図に10基ほどのねぶたに同時にあかりが灯った。いやそれはそれは壮観だった。明るいときに見たねぶたより、こうして暗くなって点灯されたねぶたの方が、はるかに美しくも怪しく、力強く、まさに夢幻の中を彷徨う感がある。しばしシャッターを押すのも忘れ、唖然とし、呆然として眺めた。

羽衣ねぶた


羽衣ねぶた


 中には戎さんや美人を描いた絵もあるが、武者絵が多いし。特に迫力ある武者絵などはとても怖い。まるで、夢に見そうなくらいに恐ろしげである。それもそれはず、武者の隣の赤い怪物などは、眼が5個も付いているではないか・・・。しかもその眼に、東北地方の底知れぬエネルギーを感じざるを得ない。それに加えて、ピーヒャラ・ラッタッターという笛と太鼓の音に合わせ、ラッセーラッセーの掛け声を掛けながら踊りまくるハネトさんたちの激しさといったら、この暑い中をよくあれだけの運動量で体が続くものだと驚いてしまう。これは、すごいの一言に尽きる。まるで青森県黒石市のお盆に行ってきたような錯覚に陥った。

羽衣ねぶた踊りまくるハネトさんたち


羽衣ねぶた





(2012年 8月18日記)


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