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徒然249.多摩おわら風の盆

多摩おわら風の盆町流し



 多摩おわら風の盆(写 真)


 私の田舎ではお盆の最中で、親類一同が集まってお墓詣りの後で賑やかに会食などをしているというのに、今年の私は、仕事の関係で東京にいなければならない。でも、東京は広いので、何かそういう古里の雰囲気が味わえないかと思ってインターネットを調べてみた。すると、あった、あった、あるではないか。世の中は狭いというか、東京は広いというか・・・。多摩センター地区連絡協議会(多摩センター夏祭り2012実行委員会)主催で、13日に、多摩のおわらを披露するというのである。しかも、本物の八尾の風の盆は、午後7時以降だから写真を非常に撮りにくいのに対して、こちらは午後5時から6時までということで、まだ明るいから写真を撮ることが出来る。これはちょうど良いということで、見物に出かけることにした。

パルテノン多摩


 それにしても、多摩センターというのは行ったことがないが、どこだろうかとiPhoneのマップで見てみたら、これはかなり遠くて、私の自宅から行くのは面倒なようだ。乗換えが多くてそれだけでも相当時間がかかるのではないかと思いつつ、iPhoneの乗換案内で調べると、私の自宅から、千代田線を使って小田急線多摩急行唐木田行きに乗れば、ちょうど1時間足らずで直接行けることがわかった。しかも、小田急多摩線と京王相模原線が同じ多摩センター駅にあり、その近くに多摩都市モノレールもあるという交通体系のようだ。これは立川と南北に結ぶ線だから、中央線でいうと、立川辺りまで行くということかと納得した。

パルテノン大通り


 多摩センター駅に降り立つと、わあ、すごいの一言だ。駅からまっすぐに走るなだらかな上り坂となっている大きな通りの両脇には、近代的な店舗が並んでる。しかもその先には、小高い丘の上にまるでアテネのパルテノン神殿を思わせる建物がある・・・だからこの道は、なんと・・・パルテノン大通りと言うらしい・・・! いったいここは、日本なのかといいたくなったとき、ちょうどその坂を、これもお祭りの一環らしいが、江戸かっぽれのご一行が踊りながら通っていくので、ますます混乱してきた。これは日本の下町風景ではないか。ところが、周囲を見れば見るほど、これはどうにもこうにも、人工的な都市だ。綺麗な舗装された道路に、ホテル、イトーヨーカドー、それに百貨店の三越まである。その先に4階分くらいの階段があって、登ってみるとコンクリートに囲まれた池がある・・・それだけだ。そこから振り返って三越の看板があるココリア多摩センターなる建物を眺めていたら、そういえば1〜2年前、ここから大塚家具が撤退し、代わりにユニクロなどが入るという騒動があったことを思い出した。引き続きパルテノンの丘から眺めると、iPhoneのマップによれば、サンリオピューロランドが右手にあるらしい。まあ、街として何でもあるようだが、それにしてもあまりに人工的かつ合理的な都市空間であり過ぎる。若い年代ならともかく、坂もあるし、私のような年配者には少し住みづらそうだ。私には、やはり東京の下町の谷根千が向いている。そんなことを思いつつ、街の様子がおおよそわかったところで丘を下り、再びパルテノン大通りへと戻った。

男踊り(かかし踊り)


 おわらは、町流しと舞台踊りをするそうだ。その舞台がパルテノン大通りの十字路に作られていて、見物のための席も設けられていた。着いた時間がまだ早かったので、私のほかには、ほとんど人がいないとう有り様だったこともあり、その列の先頭に座らせてもらった。踊り手は、この地の同好会の皆さんなので、おわら節の唄いや、胡弓、三味線、太鼓を使った演奏はなく、それらはスピーカーで代用するらしい。しばし、待つことになった・・・やがて時間になり、ステージ上で男踊り(かかし踊り)が始まった。いつもながらの、あの哀愁をそそるような音楽が流れる。これは、いつ聞いても心が溶け入ってしまいそうだ。編み笠を深く被り、黒い法被を着た2人の男性が両手首をカクンと曲げ、両足をガニ股風に曲げて、サッサッと軽快に踊る・・・これが日暮れ過ぎだと、感じがでるのになぁと思いつつ・・・。その後、女踊り、夫婦踊りと続き、町流し、そして皆で踊って、お仕舞いとなった。

女踊り


夫婦踊り





(2012年 8月13日記)


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