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徒然237.飛鳥山公園の紫陽花

飛鳥山公園の紫陽花


 飛鳥山公園の紫陽花(写 真)

 もう梅雨も終わりかけの時期だけれど、どこかで紫陽花が咲いていないかなと思っていたところへ、飛鳥山公園に飛鳥の小径なるものがあり、紫陽花が見ごろだということがわかった。そこで、王子駅に出かけてみたのである。飛鳥山公園といえば八代将軍徳川吉宗の命でここに桜をたくさん植えて、江戸の名所としたところであるから、そのうち桜の季節に行ってみようと思っていたが、紫陽花も植えられているとは知らなかった。

飛鳥山公園のアスカルゴ


 我が家からは千代田線の西日暮里経由でJR京浜東北線に乗換えて王子駅に降りてもいいし、あるいは南北線で東大前駅から直接、王子駅に行ってもよい。結局、行きは前のルート、帰りは後のルートにした。王子駅に降り立って改札口から出たところ、早速、例の「アスカルゴ」という愛称の飛鳥山公園モノレールが動いている。確かに、蝸牛のエスカルゴに似てなくもない。それがゆるゆると坂を昇ったり降りたりしているところは、蝸牛そのものである。そのアスカルゴが昇降している坂の両脇にも紫陽花は咲いているが、目指す紫陽花が咲く飛鳥の小径は、向かって左手の方らしい。つまり、飛鳥山公園全体は、いわば細長い小山のようになっているが、飛鳥の小径というのは、その小山の端のラインとJRの線路との間の細長い小道なのである。

飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


 ああ、紫陽花があった、あった。細長い小山のような飛鳥山公園の端のラインに沿って、ちょうど腰の高さまで石垣が積んであって、その上に紫陽花が途切れなく植えられている。それがずらーっと並んでいるのを見ると、なかなか壮観である。普通に植えられている紫陽花だと、どうしても上から見下ろす形となるけれど、こちらの紫陽花は、そもそも腰の高さのところに植えられているから、非常に見やすいし、場合によっては紫陽花の花を下から見上げるようになるので、それもなかなか良い眺めとなる。紫陽花の種類としては、セイヨウアジサイとガクアジサイばかりだが、花の大きさが大ぶりだし、色合いも見事だったので、被写体としては、これに勝るものはないとばかりに、たくさん写真を撮っていった。紫陽花の中には、青なのか紫なのか赤なのか、はたまた白なのかわからないようなどっちつかずの曖昧な色合いのものも珍しくない。そういう場合には、色調が鮮やかになるフィルターを掛けてみたら、驚くほどくっきりとした写真になった。

飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


飛鳥山公園の紫陽花


 こうして、紫陽花を撮りに撮って、いささか飽きてきた。ちょうど飛鳥山公園に沿った小径の端までたどりついたので、公園の方へと登っていった。公園内には、北区の飛鳥山博物館があり、たまたまドナルド・キーン博士展を開催していた。昨年の東日本大震災を契機に日本国籍を取得して鬼怒鳴門さんとなった博士が、いったいなぜこんなところにと思ったが、次の説明を読んで納得した。

ドナルド・キーン展の冊子の鬼怒鳴門さん


 「私の人生は日本と日本文学・日本文化に関わる、長い一筋の道でした。古河庭園の緑に魅せられ北区西ヶ原に住むようになって、ほとんど40年、愛着を持つこの地で様々な執筆活動を続けて来ました。永住を決意してのこれからは、一人の北区民として、いつまでも私を魅了してやまない日本への理解をいっそう深めて行きたいと思っています。」 なるほど、これから古河庭園を散歩するときに、鬼怒鳴門さんにお会いするかもしれない。また、楽しみがひとつ増えた。



(2012年 6月24日記)


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