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徒然235.東京おもちゃショー

シュライヒ社の中世の騎士





 東京おもちゃショー(写 真)

 既に一週間ほど前より梅雨のシーズンに入っているから、せっかくの土曜日だというのに、無情にも霧雨がしとしと降っている。先週の紫陽花に引き続いて花菖蒲でも撮りに行こうかと思っていたのに、これでは屋外での撮影は無理というものだ。そこで屋内でも撮れるイベントはないかとiPhoneで探したところ、有明の東京ビックサイトで東京おもちゃショーなるものを開催している。ちょうど孫の相手をする際に役立つかもしれない、ではこれにするかと思って行くことにした。



 家から地下鉄とゆりかもめで40分、着いてみると親子連れで会場はごった返している。でも、入場のときの整理は手慣れたもので、たとえば何十人かを区切って順に入れたりしているかと思えば、エスカレーターには係員が両手を広げて乗って、人混みが殺到するのを防いでいる。昔あった事故の教訓がまだ生きているようで、誠に結構である。会場は上の階と下の階とに分かれていて、まずは上に行ってみる。

トヨタの着替えのできる車



 トヨタが着替えのできる車なるものを出品していた。座席部分がポコンと持ち上がる。面白いがこれでは公道を走ることは難しいだろう。まあ、遊園地の乗り物がせいぜいだ。んんっ・・・あれは・・・公文が、おもちゃに進出している。少子化だから、低年齢層に顧客を広げようとしているのだろう。ぬいぐるみ専門の店がある。ぬいぐるみというものも、買った当初はいいのだけれど、洗えないからすぐ汚くなる。親にとって良し悪しだ。あれあれ、ラジコンの小さなヘリコプターがあって、結構自由に飛んでいる。子供さんに操縦させていたが、すぐに落ちてしまっている。とりわけ上下方向の操作が難しそうだ。

スマートペット


 大手の会社、バンダイのブースに入る。ナントカというキャラクターというのが目白押しで、どれがどれだかさっぱりわからない。どれを見ても、ガンダムのおもちゃのように見える。子供が小さかった頃は、円谷プロダクションのスーパーマン・・・ではなかった・・・ウルトラマンの種類を覚えたものだが、もう無理だ。ああこれか・・・スマートペットといって、iPhoneを顔に見立てた犬のおもちゃだ。アプリをダウンロードしてこのワンちゃんを操ることが出来るらしい。本日発売とのこと。

パンで作ったアンパンマン


ポケットモンスター


 やなせたかしのアンパンマンがあり、驚いたことに、本当にパンで作ったようなその顔がある。かなり大きい。それを見ていたら、外国人が通りかかって、「Oh! Bagelman!」と言っていたので、思わず笑ってしまった。そういえば、ベーグルを巨大にしたものに似ていなくもない。ポケットモンスターがあった。まあこれは少し前までは、とても小さい子たちのヒーローだったが、まだ健在のようだ。どういうわけか、フジヤのペコちゃんがいた。これは懐かしい。私が小さい頃からあるものだ。最後に、ガンダムがあった。いろいろな種類があるようで、こんなにも数があったのかと思うが、それにしても次から次へと考え付くものだと感心するやら、あきれるやら。しかし、年代が新しくなるほどに、こういうロボットの模型は精巧になっているようだ。現にそのガンダムの直前に陳列してあった最新の人型(フィギュア)シリーズは、比較的小さいのに、顔に生き生きした表情が出ているし、風に吹かれてたなびくような形の衣装も素晴らしい。実によく出来ている。これはガンダム時代から更に進歩を遂げていると思った。

顔に表情が出ているし、衣装も素晴らしい


ガンダム


 その辺りを出て、今度は1階の会場へと移動する。道の真ん中で何やらゴソゴソ動いていると思ったら、模型の戦車である。ラジコンで動くだけでなく、そのスイッチを押すと、弾まで飛び出すという細かな技を披露する優れたものだ。先のヘリコプターにしろこの戦車にしろ、ラジコンがこんなにも手軽になって、実に羨ましい限りだ・・・。それからさらに行くと、ロゴランドである。ロゴといえば、ひと昔前までは、ブロックばかりで、たまに人の顔をしたブロックもあったが、それも「私は本来はブロックそのものです」といわんばかりの無骨な顔形をしていたが、最近のは全く違う。どこを見てもふつうの写実的な人形となっているのである。もちろん、まだ主体はその無骨なロゴブロックなのであるが、そのうち写実風が主流になっていくのかもしれない。

ロゴ


ロゴ


 Schleich(シュライヒ)というブースがあった。これは、すごく精巧な人形を売っているドイツの会社で、今年で78周年の動物フィギュアの老舗ということだが、日本でいうと、海洋堂のようなものであるまいか。目の前に戦士のフィギュアがあったが、古代ローマの兵士はもちろん、日本の武士のフィギュアも、非常によく出来ている。これほどリアルなものは、日本人の感覚ではなかなか作ることができないと思う。ヨーロッパの騎士も動物も妖精も、誠に素晴らしい出来である。ガンダムやポケモンのように、まるで空虚な仮想の世界を作りだすよりは、これは現実の世界を想像力をもって再構成したものであるから、はるかに健全な気がする。それにしても、こういう趣味を兼ねたような商売を出来るというのは、なかなか羨ましい気がする。今回のショーで一番感心した会社である。

シュライヒ


シュライヒ


 最後に、番犬ガオガオの実演をやっていた。何でもないときの番犬は、顔を横にして眼をつぶり、幸せな表情で寝ているような感じである。そこに、カードを繰って、その出た順に番犬の顔の真下にある骨を拾うというものである。白い骨はダミーで、主に色のついた骨を拾わされる。しばらくやっていると、いきなり番犬が前を向き直って両眼を剝き、しかもガオッとうなる。それが結構こわくて、なかなかの人気である。そういえば昔、酒樽に入った海賊のおもちゃがあって、外からその酒樽に刀を突き刺していく、やがて刀がツボにはまると、突然その海賊の頭が飛び出すというもので、これもスリリングでなかなか面白かったが、それと同じ発想である。しかし、これはまだウチの孫には早そうだ。もう少し待たなければ・・・楽しみは先というわけである。

番犬ガオガオがお休み中



番犬ガオガオが両眼を剥く





(2012年 6月16日記)


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