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徒然233.すみだ水族館

キイロハギ


 すみだ水族館(写 真)

 東京スカイ・ツリーがつい1週間ほど前の5月22日に開業し、たくさんの人出で賑わっているらしい。当面、タワーに登るのは予約のある人だけということであるが、せっかく入場券を入手しても、その日が雨だと悲しい。現に、開業当日は天候が悪くて、皆さんがっかりされたようだ。ところがその翌日は快晴となったから、皮肉というほかない。ということで、私も、予約が必要なくなってから天候の良い日を選んで行くこととしている。でも、自宅からスカイ・ツリーのあるところまでバス一本で20分ほどの距離にあるので、とりあえずその水族館に行ってみようと思い、出かけることにした。

すみだ水族館


東京スカイ・ツリー


 バスが隅田川を渡ったところで、しばらくして到着した。商業施設ソラマチのエレベーターを乗り継ぐと、5階がすみだ水族館の入り口である。1年パスポートを買ったので、そのカードに入れる写真を撮られたりして手間取ったが、中に入ってパンフレットで施設内を見ると、非常に小ぢんまりとしている。別にデータを比較したわけではないが、ざっと見たところでは、サンシャイン水族館の3分の1といったところである。これで何を展示しているのかというと、東京大水槽で小笠原の海を、そして館内で大きく見下ろすように作られた、ペンギンとオットセイの屋内開放プールらしい。

ミズクラゲ


 最初は自然水系といって水草の中にグッピーなどが入っている水槽だが、どこにでもよくあるものだ。次は、クラゲの水槽だ。ミズクラゲなどがいる。むかし、海水浴のときにこれにやられて、痛い目に遭ったことがある。海水浴場で少し沖に出て、ふと周りを見渡したら、これが団体でいたから驚いて、海岸に帰ろうとして方向転換したとたんに、足がこのクラゲに触れて刺されてしまった。そういう嫌な思い出のあるにっくき敵なのだが、こうやってふわふわと泳いでいるのを見ると、こんなことを数億年も続けていてよく絶滅しなかったと思う反面、それはやっぱりあれだけの強毒を持っていたからだとも思い、自然の妙味に感嘆するばかりである。

パシフィック・シーネットル


タコクラゲ


 クラゲの中に、パシフィック・シーネットルがいた。新江の島水族館ではこの成体を見たことがあるので、それを思えば、これはまだ相当若い個体である。ものすごい毒を持っているそうだ。その隣には、タコクラゲがいた。いつもせかせか泳いでいて、かわいそうなくらいであるが、どことなく、愛嬌がある。見ていて、飽きない。その次には、「ゆりかごの連なり」と題して、小さな水槽がたくさん並んでいたが、人だかりがすごいので、また次回見に来ようと思ってパスした。

ファインディング・ニモの主人公のカクレクマノミ


チョウチョウウオの仲間のハタタテダイ


ウミウシ


 その次は「光と水のはぐくみ・サンゴ礁」と題する中型の水槽が4つあった。ファインディング・ニモの主人公のカクレクマノミ、真っ黄色で口がとんがっているキイロハギ(冒頭の写真)、この2つの魚がとても可愛い。青色と黄色の2色の小さな熱帯魚バイカラード・ティーバックもなかなか愛嬌がある。チョウチョウウオの仲間のハタタテダイがいた。これは、よくツノダシと間違えられるが、ツノダシの方が口はもっととんがっている。同じ水槽中に、小さなウミウシがいた。これも、不思議な生き物である。あんなに目立つ外観を示しておきながら、貝殻のようなものを持たないで、どうやって身を守っているのだろうか、よくわからない。

マダラハタ


イセエビ


 砂地から細い体を伸び上がらせているアナゴがいたかと思うと、細長い葉っぱが縦に浮かんでいるようなヘコアユがいるし、ネオンテンジクダイという尾の中央に赤い斑点のある小さな魚もいる。動きが速いし体が小さいから、焦点がうまく合わない。焦点合わせを中央ではなく、一点に集中すべきだったかもしれない。次回は、それでやってみよう。次の水槽には、大きな魚がゆっくり泳いでいる。マダラハタというらしい。そこには、ネムリブカという「White reef shark」がいる。なるほど、これもやっぱりシャークか・・・そういえば、むかし南シナ海のティオマン島の南海の離れ小島で泳いでいたら、これが出現してびっくりした記憶がある。ああ、イセエビがいる。テレビを見ていたら、こんなものをタコが食べてるということを知った。タコも結構、グルメのようだ。

ペンギンの室内開放プール


ペンギンの室内開放プール


 その辺りから視界が開けて、見下ろすと、ペンギンの室内開放プールである。真ん中の岩を模った島がなかなかよく出来ている。その上に、ぼーっとつっ立っている2〜3羽のペンギンは、羽の色が黒くないので作り物かと思ったら、頭が動いたから生きている本物だとわかった。照明のせいだったらしい。

小笠原の海を模した「東京大水槽」ウミガメ


 同じところから、小笠原の海を模した「東京大水槽」を見下ろすことが出来る。上部をウミガメやらサメが泳いでいて、その下にはいろいろな魚が泳ぎまわっている。まるで、小笠原の海上で船の上から偏光フィルターで海中を見下ろしているみたいだ。神様の気分といえばいささか大袈裟か・・・。

青いお揃いのウェット・スーツを着た飼育係りの人


青いお揃いのウェット・スーツを着た飼育係りの人


 回り階段を下ってペンギンの室内開放プールの方へと降りていく。青いお揃いのウェット・スーツを着た飼育係りの人たちが、「今からエサの時間ですーーっ」と叫ぶ。面白そうだから、その近くへと行った。腰に着けた箱から、魚のアジを出して一匹ずつにやっている。しかもどのペンギンにやったのか、いちいち記録しているのである! だから当然、個体を識別している。それはどうやってやるのかというと、羽の根元に付けた輪の色らしい。それも、1羽1羽、名前があるらしい。そして、「はーい、レモンちゃんは、もうお仕舞い」などとやっている。いや、これはすごい。てっきり、エサのイワシをプールにばら撒いたら、それでおしまいかと思っていたら、これは徹底している。いったい、誰が運営しているのかと思ったら、運営する会社はオリックス不動産だという。ああ、この3月に京都で水族館を始めたあの会社かと思ったら、それ以前にすでに新江ノ島水族館を運営していたらしい。なかなか、科学的な手法である。

ペンギンの動きは早い


 それにしても、ペンギンの動きは早い。とても私のカメラでは特に水中の動きはとらえられない。ペンギンというのは、陸上ではよちよち歩きの赤ちゃんのごとくであるが、海中ではジェット機くらいのスピードで飛んでいく。なるほど、これでは魚は簡単に捕まえられるわけだ。ISO感度を最高度にして、シャッタースピードを早くしても、画面が真っ暗となって何にも写らない。そこで徐々にシャッタースピードを遅くしていって40分の1秒くらいにすると、白い腹の部分か何かがようやく写るが、とても使い物にならない・・・ということで、少し離れたところから撮って、やっと水中の動きを捉えることができた。プールの角に行ったら、一匹のペンギンが顔を近づけてきたので、やっと1枚、まともな写真が撮れた。そばにいた係りのお姉さんによれば、この子はこの位置が好きなようで、一番よく写真に撮られている個体だそうだ。

プールの角のペンギン


 振り返ると、東京大水槽の底部である。ミノカサゴがいたので、パチリと撮る。これは、動きが遅いからよいが、他の魚はなかなか撮れない。しかし、やや下がって水槽の全体像を撮ると、いろいろな種類の魚がいてなかなか素晴らしい。しばらく、見入っていた。もう20年くらい、シュノーケルを使ったダイビングには行っていないが、こんな海で泳いでみたいものだ。

ミノカサゴ


東京大水槽





(2012年 6月 2日記)


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