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徒然230.タイ・フェスティバル

ラーチャパット・トンブリー舞踊団



 タイ・フェスティバル(写 真)

 昨年9月に代々木公園イベント広場で、スリランカ・フェスティバルベトナム舞踊・アオザイショーが行われていた。今年は5月12・13日の両日、同じ広場でタイ・フェスティバルが開催されていた。ではまた見て来ようと思って出かけたのだが、まあその人出の多いことといったらない。会場に入るやいなや、びっくりするほどの人の多さで、満員電車の中のような状態となった。しかも、動く人波のすぐ脇では、買って来たタイの食べ物を地面に座って食べる人たちも続出していて、通る人混みなど全く気にしていないようだ。さすがタイ風だと感心するやら呆れるやら・・・そういう中、ショーが行われる会場まで何とかたどり着いた。



ニウィさん



ニウィさん


 しばらく待っていると、Newwy(ニウィ、本名 Patitta Attayatamavitaya)という歌手兼女優さんが出てきて、にこにこしながら歌い出した。事前の司会の説明によると「優しい歌声と清楚なルックス、そして愛嬌のある笑顔が台湾、香港の中華圏男子に人気がある」とのことだった。確かに、日本で言うと、笑わないときは売り出したばかりのときの広末涼子の顔を彷彿とさせるし、笑い出したらその辺の若い女の子そのものの、弾けるような笑顔となる。なるほど、愛嬌ある笑顔とはこのことか。今春、渋谷パルコのキャンペーン・モデルに起用され、今秋コロムビアからデビュー・アルバムがリリースされるそうだ。



ニウィさん



ニウィさん


 ということで、歌を聴き始めたのだけれど、確かに、Newwyさんの仕草や表情は可愛い。会場のあちこちを指さしたりしていて、盛り上げようとしている。だけど、はっきり言ってしまうと、ときどきどうしようもなく音程が外れている。聞いていると「ああーっ、外れている、戻らない」と悲鳴を上げたくなるのだけれど、本人はにこにこして歌っている。よくわからないが、最近の歌手って、この程度で通るものなのか・・・。この人、本国では司会をやっていたというから、それなりの頭があるようだ。それなら、歌手なんぞで売り出すより、日本語を勉強してタレント活動でもしたらどうかと思ってしまった。それに、歌手でやるにしても、レコード会社の売り出し方もまた、あまり感心しない。だいたい、歌の題名が「はじめてのチュウ」というものだし、その歌詞の中の繰り返し文句が「チュウ、チュウ」というのだから、これはキスのことなんだと感激するよりは、この子はネズミかと思ってしまって、つい笑い出した。しかし、こういう感想は、私も「おじさん」化してしまった証左なのだろうか? いささか心配になる。



ラーチャパット・トンブリー舞踊団



ラーチャパット・トンブリー舞踊団



ラーチャパット・トンブリー舞踊団


 さて、その次は、ラーチャパット・トンブリー舞踊団による正式なタイ舞踊である。3種類の踊りで、最初は3人の女性によるもので、タイ舞踊といえばいつも見かける優雅な宮廷踊り。手の動き、腰の降り方、ゆらゆらする頭、3人の組み合わせで動くあの形である。ああ、いいなと思っていると、次に女性と男性の組み合わせの踊りだ。女性の方は、頭にパゴダのようなものを被り、腰からは後方に向けて鳥のしっぽのようなものを付けている。男性は、白い鬼のお面のようなものを被り、その鳥を追いかける。鳥は、階段を下りて観客席まで逃げて隠れる。それを鬼が追いかけて探すという、観客を巻き込んだシーンもあって、子供たちは大喜び。なかなか面白かった。



ラーチャパット・トンブリー舞踊団



ラーチャパット・トンブリー舞踊団



ラーチャパット・トンブリー舞踊団


 最後は、男女2人ずつ3組の踊りで、前2つの宮廷風踊りとは打って変わってこれは農村の踊りである。日本でいうと、さしずめ盆踊りのようなものだろうか。なかなか素朴で、味わいがあった。特に踊り子さんたちが来ている衣服が日本の着物風で、親しみを感じてしまった。



スイカ彫刻


 さて、舞踊団の踊りが終わり、会場から出口に向かっていると、日泰の歴史は琉球との交易から数えればもう600年に及ぶという説明のパネル展示があり、それに見入っていると、天皇皇后両陛下は、これまでタイを3回にわたってご訪問されたという。日本とタイは、私の知っている限りでは確かに山田長政がお世話になった時代からの長い歴史があり、いずれもアジアの国としては例外的に列強の植民地化から逃れた国である。また、日本が国際連盟から脱退する直前のリットン調査団報告書についての投票で、他の諸国は皆賛成するのに、棄権票を唯一投じてくれた国である。こういう国は、大事にしなければならない。そのパネルを見終わった後、近くで不思議なものを見た。これは何だろうと思っていると、すぐその脇で、赤い服のお兄さんがスイカに彫刻をしている。ということは、このバラのようなものは、スイカなのだと驚いた。ははぁ、これは氷の彫刻のようなものなのだ。



ドリアン


 出口に行く途中、タイの野菜などを売っている店を見つけた。あれれ、これはひょっとしてドリアンを売っているのかなと期待して立ち寄ってみたところ、やはりあった。航空便で持ち込んだドリアンを売っていたのである。それも、パック化して、清潔そうにしてある。よしと、もう何年振りかわからないが、いただくとしよう。500円と1000円パックがあるが、美味しくないと悲しいので、500円のものにする。たった一粒だが、大きな実が入っている。こういうものを電車に持ち込むと匂いが迷惑なので、その場で食することにする。うむ、なかなか美味しいではないか。このドリアンは、当たりだ・・・ということで、実に満足して、その会場を後にしたのである。




(2012年 5月12日記)

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