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徒然222.桃の節句の吊るし飾り

京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


 ひな祭りは、娘を持つ家庭でその健やかな成長を祈って祝うものである。我が家にも娘がいたものだから、その健康とおしとやかな成長を願い、お内裏様とお雛様、三人官女と五人囃子などがコンパクトに入ったガラスケースを銀座のデパートで買ってきた。今から30年以上も前のことである。そして、毎年この季節になると、そのケースについていたオルゴールを鳴らして、「〜 五人囃子の笛太鼓、きょうは楽しいひな祭り 〜」などと一緒に歌ったものである。呑気でのどかな時代だった。ちなみにこのケースは、外国に住んだ時にも持って行ったほど気に入っていたが、娘の結婚を機に、お内裏様とお雛様だけを除いて、処分してしまった。その娘に生まれた我々のたったひとりの孫は、男の子だから、それ以来、このひな祭りの歌を家で聞く機会もない。

京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


 そんなわけでもないが、新宿の京王プラザホテルで、「女性のためのひなまつり」と題して、江戸時代の稲取温泉で始まった「吊るし飾り」を展示しているということで、家内と一緒にそれを見に行った。ついでに、ひな祭りにちなんだランチもいろいろとあるというのである。着いてみたら、なるほど、ホテルのあちこちに吊るし飾りがたくさん飾ってある。説明を読むと、「これらの吊るし飾りは、江戸時代に稲取温泉で始まりました。その時代の多くの人々は、立派な雛人形が買えるほど裕福ではありませんでしたので、女性たちは一針一針縫って作りました。着物地で手作りされたその小さな人形吊るし飾りは、お雛様の脇に吊るされ飾られました。100種類を超える吊るし飾りには、その娘の成長や将来いいことがたくさんありますようにとの特別な意味があります。40ほどのパーツには、モモや梅、幸せを運ぶウサギ、美しい花などがあります」とのこと。

京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


 中でも可愛いのは、布団にくるまれた赤ちゃんである。これと、赤い金魚は見飽きない。それに、朝顔や菊の花も、うまく作っている。オウムのような鳥は、色使いがとても綺麗だ。蓮根や人参、キノコもあるし、エビまである。牛に鶏にネズミ、虎や象までいる。おっと、これは金魚のデメキンだ・・・情けない顔つきの甚兵衛さん・・・あらら、こんなものまであるのか。ひとつひとつ、実に面白くて可愛い。それらを夢中で見て、写真に撮り、さあ、ここらでホテルお勧めのひな祭りの食事でもしようかと思った。そうしたところ、なんとまあホテル内のどのレストランも一杯だったのである。仕方なく、そのまま二人ですごすごと帰る羽目となった。そうか、今日は桃の節句のまさにその日だったのである。

京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り


京王プラザホテル、桃の節句の吊るし飾り






 桃の節句の吊るし飾り(写 真)



(2012年 3月3日記)


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