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徒然220.上野東照宮の冬牡丹

上野東照宮の冬牡丹




 上野東照宮の冬牡丹(写 真)は、こちらから。


 また季節が巡ってきて、上野東照宮の冬牡丹展の時期となった。今年は、シベリアからの寒気の南下があって、とても寒い日が続く。東北から北陸にかけては、平成18年に匹敵するほどの豪雪となっている模様だ。その分、東京には寒い風が吹き、空気はカラカラに乾燥している。ところが今日は、北風が止んで、ぽかぽかとした日差しが降り注いでいる。そうだ、今日のお昼は上野方面に歩いて行って、伊豆栄の梅川亭でウナギを食し、それから例年通り上野東照宮の冬牡丹でも見て来ようかという気になった。確か、昨年も同じことをした記憶がある。幸い、右脚の肉離れも治り、ちょっと歩きたい気分である。



人立てば日ざし奪はれ寒牡丹


 そういうことで、家内とともにのんびり歩いて20分ほどで梅川亭に到着し、そこで二人とも同じ鰻重を注文した。冬ということでさすがに客の数は少なかったが、いずれも私たちのような中高年の夫婦連ればかりである。しばらく経って出てきたウナギを美味しく賞味し、肝吸いをいただいた。そこで元気になった気がして、さあ冬牡丹展に行こうと勢いよく席を立った。会場は梅川亭の裏である。中に入って、すぐに写真を撮り始めた。今年は、園内のあちこちにある札に書かれた、次のような俳句が目に留まった。最後の「人立てば 日ざし奪はれ 寒牡丹」の句は、昨年もあった。

 逞しく 凜と咲く 冬牡丹
 踏み込みし 足跡ひとつ 冬牡丹
 寒牡丹 開ききつたる 安堵かな
 白雲に 負けじと咲くや 冬牡丹
 被せ藁に かくれんぼしをり 寒牡丹
 唐衣 妍を小出しに 寒牡丹
 風くれば 風を緋色に 牡丹園
 ためらはず ほぐれしは 濃き寒牡丹
 人立てば 日ざし奪はれ 寒牡丹




寒々しい一角に咲く赤い牡丹


 先日、東京で降った雪がまだ残っている寒々しい一角があった。そこでもなんと、寒さに耐えて赤い牡丹が咲いている。そこで私も一句ひねり、

 藁かぶり 雪ニモマケズ 寒牡丹

・・・ううむ・・・宮沢賢治ではあるまいし・・・、うまくないことは重々自覚している。やはり写真に注力した方が無難のようだ。




上野東照宮の冬牡丹



上野東照宮の冬牡丹



上野東照宮の冬牡丹



上野東照宮の冬牡丹


 園内には、冬牡丹のほか、ロウバイや水仙、それにみつまたなどがあり、彩りを添えていた。また、五重塔を背景にしている一角は、なかなか趣がある。「かくれんばしをり」とか、「妍を小出しに」なんて、とても真似が出来ない。良いなぁ・・・

 ところで、花の色について、数日前の日経新聞に、国立科学博物館筑波実験植物園の岩科司園長の話として、こういう記事が載っていた。花は色を持つことで、動物や昆虫との関係を強め、より効率的に子孫を残します。だから、ミツバチのような紫系統の花を好む昆虫が多い温帯では青や紫色の花が多いし、チョウや鳥など赤系統が好きな動物や昆虫が多い熱帯では、赤系統の花が多いんです。」一方、気候に関わらず世界中で多いのが黄色や白色の花で、これらは特定の動物との結びつきはあまりない。春はまだ活動している昆虫が少ないため、花も黄色い方が多くの昆虫を圧摘めることができ、有利だと考えられています。」ということで、確かに、きょう咲いていたロウバイや水仙は、いずれも黄色だった。




ロウバイ



ロウバイ



水仙



五重塔



我が家の近くのお店のちょっと面白い蛙





(2012年 2月 4日記)


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