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徒然204.不忍池の蓮の花

不忍池の蓮の花


 7月10日となり、昨日、関東南部の梅雨明けが宣言された。たまたま朝早く起きたので、愛用のカメラEP−1に200ミリの望遠レンズを装着して、近くの不忍池へと、蓮の花を撮りに出かけた。こんなに朝早くなのに、もう気温が30度を超えているようだ。真横から照りつける朝日は、もう灼熱の太陽で、直接肌に日光が当たると火傷になりそうに熱い。その中を家から黙々と歩いて行った。

不忍池のゆりかもめ


 不忍池では、ボート池の方でゆりかもめが乱舞していて、何やら鳴き声を交わし合っていて、騒がしい。日中にはこういう鳴き声を聞くことは稀なので、珍しい気がした。そこを通り抜けて、蓮池の方へと向かう。すると、これは凄い。大きな湖面の一面が大きな蓮の葉に占められていて、その向こう岸に弁天堂が見える。青い空に弁天堂の朱塗りの色が映えて美しい。その手前の大きな蓮の葉の緑の海の中に、ところどころピンク色の花が咲いている。まだ咲き出したばかりのようで、数は少ないが、また今年も我々の目を楽しませてくれる。

不忍池の蓮の花と弁天堂


 さて、その咲いている蓮の花にレンズを向けると、これがまた、なかなか撮りにくいのである。朝早いので光は真横から射してくるし、その光の強さはかなりなものだし、それが当たったところと当たっていないところとのコントラストが強すぎるし、いやこれは難しい。そのまま自動で撮ってみても、光っているところの光が強すぎて妙な写真となる。そこで、少し露出に絞りを掛けて撮ってみたところ、まあ何とか見られるようになった。

不忍池の蓮の花


不忍池の蓮の花


 それからは、咲いている蓮の花を見つけ次第、次から次へと撮って行った。咲き始めの花はまだ弁が上を向いて元気が良いが、その代わり花の中心部は見えない。しかし、咲いてから3日目くらいになると、もう花の勢いは衰えて弁が開きっ放しとなって、中心の花托がむき出しとなり、花の風情が変わる。花托は黄色く、回りの花弁はピンクなので、その彩りの妙に思わず見とれてしまうのである。また、さあこれから咲こうという花のつぼみも、大きくて存在感があり、見ていて飽きない。

不忍池の蓮の花


不忍池の蓮の花のつぼみ


 それだけではない。よくよく見ると、蓮の大きな葉も、なかなか面白い。目に鮮やかな緑色で、直径何十センチもの大きさだ。細かい毛が生えているのか、中心部には美しい水玉が乗っている。この大きな丸い葉は、最初から丸く生長するのではなく、まず縦の巻物のような形で成長し、それが左右に開き、開ききると、あの丸い形となるのである。

不忍池の蓮の葉


不忍池の蓮の葉


 なお、不忍池でこうしてひとしきり写真を撮った帰りのこと、民家の前で小海老草を見つけた。先頃ご近所の花を撮りに行ったときには撮ることができなかった花である。ようやくこれで、一連のご近所の花の中で、欠けていたピースが埋まったというわけである。

小海老草





(2011年 7月10日記)


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