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徒然200.朴の木の花

新宿御苑の朴の木の花


 新宿御苑の園内を散歩していて大きな木があると思ったら、朴の木だそうだ。その木に白い大きな花が咲いていた。私の手の平くらいはある大きさだ。しかも厚ぼったい花びらで、中の雄しべもやはり大きいから、なんだか体育会系を思い起こさせる花である。その真下には、花びらが力なく垂れている、もう咲き終わりかけの花があったが、ちゃんと中心部には、受粉済みの赤紫色の立派な子房のようなものがあった。これが成熟すると、実が一杯つまっている篭になるらしい。にネット上の情報によると、「雌性先熟性があり、開花後は雌性、翌日に雄性、さらに翌日には生殖機能を失う」などと書かれていた。

新宿御苑の朴の木の花


 ちょうど5月半ばから6月にかけて咲くというが、そのとき花や葉っぱに近づくと、なかなか良い香りがただよう。そういえば、この葉っぱ、昔々どこかの田舎に行ったときに見かけたことがあると思って記憶をたどったら、朴葉味噌焼きといって、お味噌とともに魚や野菜をこの上に乗せて焼いてくれる料理があった。味噌が焼けるいい匂いとともに、おいしくいただいたことを思い出した。そんなことが出来るのをみると、この葉っぱ、火に強いのである。いやそれどころか、殺菌作用があるから、これに食材を包んで、朴葉寿司、朴葉餅などに使われるという。

 植物としては、モクレン科に属するとのこと。木蓮といえば、早春に白や紫の厚ぼったい花びらを一斉につける、あの木のことだ。東京で見たければ、2月の終わり頃にお茶の水の順天堂大学病院の玄関先に行けばよい。そこにある木蓮の花は、実に見事である。



(2011年 6月5日記)


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