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徒然199.フルーツ・カレーとオムレツ

フルーツ・カレー


 上の写真は、東銀座にあるア・ヴォートル・サンテ・エンドーのフルーツ・カレーであり、下の写真は、神田にある万惣のフルーツ・オムレツである。どちらも、私の好きな物で、ときおり食べに行くことにしている。

 店名の"A Votre Sante"はフランス語で乾杯の時に「あなたの健康のために!」として使われる言葉で、要するに日本語の乾杯だ。この店、店内はなかなかシックで、いつもクラシック音楽が流れている。加えて、お店で使われているカップ・アンド・ソーサーがブランド物なのである。ここのオムレツが絶品という人もいるが、私はこの店のフルーツ・カレーほどユニークな料理はないと思っている。

 なぜかというと、ちょっと辛めのキーマ・カレーと思われるカレーの中に、8〜9種類ほどの果物がそのまま切り身で載せられているのである。順に並べていくと、りんご、バナナ、オレンジ、イチゴ、メロン、キウイフルーツ、スイカ、アーモンド、ブルーベリー、ミントの葉が綺麗に並べられている。秋に来たときには、スイカの代わりに柿が載っていたから、季節のフルーツというわけだ。これがまあ、それぞれのフルーツの甘さが、少し辛いカレーの味を中和して、口に入れたらその微妙なハーモニーを楽しむことが出来る。仮にこれが業務用によく使われる普通のカレーだったら、これほどフルーツの味は引き立たなかっただろうと思えるほどに、まさに微妙な調和の上に成り立っている。この店に来て、これを食べるたびにそう思う。ウチの奥さんも、これは美味しいというし、グルメで色んな料理を食べ慣れているはずの秘書さんたちを連れて来ても、異口同音に味が忘れられないというから、やっぱりユニークな料理なんだと思う。

フルーツ・オムレツ


 次に、万惣のフルーツ・オムレツについては、最初にこれを食べて感激したとき以上の感想は、なかなか書けるものではない。それを引用すると「(ウェイトレスさんが)フルーツオムレツを持ってきた。これが誠に妙なものというか、変わった食べ物なのである。まず、バナナ、パイナップル、いちご、キウイフルーツなどの塊りが敷かれているその上に、とても大きな半円形の、ぽってりとした黄色の玉子焼きのようなものが載っている。まあ、オムレツといえばオムレツといえないわけではないが、中を割ってみると、とろりとしたクリーム状となっている。色はカスタードクリーム風だけれども、まるで泡のようなもの。食べると、すぐに溶けてしまう。こんなものを、どうやって作るのかという感じなのである。本当に、不思議としかいいようがない」というわけである。また今日も、同じように思ってしまった。何回感激すれば、気が済むのか、私にもわからない。ところで今日のフルーツ・オムレツの中身は、普段よりやや濃かった気がする。いつもなら、口に入れてからすぐに泡のごとく消え去るのに、今日のものは、口に入れたらとろりとした食感を感じ、しかもそれがなかなか消えなかったからである。少しおいしくなった。こういう世界でも、日々進歩しているのかもしれない。


(2011年 6月 5日記)


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